かない展アンケート

(お母さんたちの思い)

 
子どもたちの描くものをどのように理解し子どもたちの育ちを実感するのかを「かない展アンケート」として皆さんに答えていただきました。そんなアンケートから見えてくる子どもたちの育ちを皆さんと共感したく何点かのアンケートを紹介します。私たち保育者が子どもたちに託した思いや子どもたちの素直な側面を少しでも感じていただけたらと願っています。

未就園児、年少、年長に子どもがいるお母さん
 
どの表現を見ていても、子どもたちの目にうつる日常が何事にもかえがたいものだと感じました。成を感じるとともに子どももの表現力の豊さに驚きました。友だちと先生方と過ごす毎日が子どもにとってどれだけ素敵で輝いているか、改めて感じました。
 
年少のお母さん
 
一年間でこんなに成長したのかと驚きました。感じたまま、見たままを自分なりに生き生きと表現していて見ていて楽しかったです。
 
年少のお母さん
 
クラスごとに先生のカラーが出ていてとても面白かったです。兄の時からかない展を見てきて、やっと表現の素晴らしさや子どもが描いた気持ちを考えたりして見ることが出来る様になってきた気がします。先生方が子どもたちの成長を一緒に見守って、見届けてくれているのがよくわかりました。感謝です。
 
年中のお母さん
 
毎年、楽しみにしています。今年はどのようなワクワクがつまった絵、作品があるのかなあ・・と、一年間の子どもたちの想いを想像しながら観るのが楽しみです。大人になると堅い頭で、何事も考えてしまいがち・・でも、柔軟な子どもたちは絵を描いたり、物事を見たりする角度、視点、からおもしろく、のびのびとした絵が印象的でした。この子はどんな想いでこの絵を描いたのかな、とあれこれ考えながらじっくりと観させていただきました。いつでも、おもしろく、のびのびとした子どもの視点を、先走ってつぶすことのないよう子育てしたいです。ありがとうございました。
 
年中のお母さん
 
我が子が年少から年中になり、昨年見たかない展の印象とずいぶん違っている事に驚いた。年少の頃は心の内にある喜びや不思議、好きなものがストレートに描かれていたが、年中も中旬を過ぎると自分の外にある物や友だちとの関係性が物語を帯びて描かれていた。5才でもうこんなに複雑に外の世界を感じたり、相手との距離や関係性を日々のやりとりの中で考えているんだとびっくりした。
 
年中のお母さん
 
「表現を考える」会に出るのは初めてでした。絵の見方がそれまでは分からず、上手くなったとか、人っぽくなったとか、そういう見方しかできませんでしたが、表現を通して見る子どもの絵が、話を聞いてからとてもおもしろく素直に感動しました。表現ってすごい!すばらしい!とても元気をもらえる会でした。また来年も楽しみです。
 
年中のお母さん
 
子どもたちの一年の成長が見れてうれしかったです。娘も毎日「かない展!かない展!」と大騒ぎでした。各クラス、それぞれの雰囲気がわかりとても楽しかったです。
 
年長のお母さん
 
子どものヤギの絵の足が長く曲がって描かれていたので、どうしてなのか聞いたところ、「追いかけっこをしているんだよ」と。そう言われると躍動感があり楽しそうにあそんでいるように見えてきました。ドロケイが一番好きと言っていた息子なのでヤギもそのように描いたのかもしれません。きちんと読み取ることはできませんでしたが、子どもと一緒に楽しむことができたかない展でした。
 
年長のお母さん
 
金井生活三年目、初めてかない展を拝見した父親です。子どもごとにまとめて展示してある年少と、行事を中心にし展示してある年長を拝見し、自分の子どもの探しやすさという点では年少の方が見やすかったのですが、年長のような展示の仕方を通して他児との比較というか単純に優劣ではなく、周囲とどんなふうに関わりながら自分の子どもが園で過ごしているかを垣間見ることができてよかったです。
 
【質問、疑問】に答えて
 
N先生から・・
 
意見がわかれることはありますがケンカになることはないですね。意見がわかれたときは、皆が、納得するまで話します。合体案が出たり、折衷案が出たり、手の数(多数決)で決めたり、子どもたちは納得いく形を自分たちでつくっていきます。お私たちはその手助け、「〇〇を作る」と決まっても子どもたち同士がもうすでに信頼という関係性が育まれているので、「それもよし」と思っているようで、決まった通り作らなくてもお互い受け入れています。「あっ!そんなのもあるんだ」「わーおもしろい」と新たな発見の瞬間なのだと思います。お互いを認め合える、話し合いができる生活は、年少の頃から「明日のおやつは何にする?」「どっちがいい?」など、小さなことも子どもたちに投げかけて生活をつくっていくように心がけています。