園だより
4月12日
新しい出会い
ご入園、進級おめでとうございます。
新しい時間をみなさんと歩んで行けることを
心より喜んでいます。
一昔前は桜の花が入園のシンボルのようになっていました。桜の花びらが舞う中、子どもたちは胸を膨らませ、期待と不安の中で新しい環境と出会うのですが、このところは桜が子どもたちの来園を待ちきれず、足早に園の環境の中にとけ込むように桜吹雪を散らした後、入園の日を迎えるようになりました。これも地球温暖化の一つの側面でしょうか、社会や大人の動きと呼応するように、早く早くと子どもたちをせき立てているようでとても不安になります。
園ではなるべくゆったりとした時間や環境を子どもたちと共有することで、子どもたちがあそびや仲間との経験や体験から生まれる興味や関心を手がかりに自らの足で一歩ずつ前進出来るようにと心がけています。大好きなお母さんから離れて不安な気持で一歩を踏み出す子どもたちにとって,ゆったりとした時間や環境は不可欠です。ましてや、新しい環境との出合いを体で感じとるには安心出来る時間が最も必要でしょう。
私たち保育者もさることながら、一年前に同じような気持を経験した在園の子どもたちが、新しい子どもたちの不安な心のありようを感じとり、そっと寄り添い、手をつないでいっしょにあそんだり、園生活を同じ目線ですることで、園の環境に徐々に慣れて行く姿がそここで見られることでしょう。自信を持って生活している子どもたちから伝わって行く想いは、植物がしっかりと根を伸ばして行くことに必要な光や水や風であったりすることと同じであると感じます。
子どもたちはさまざまな可能性を秘めています。しかし、始めからそれらを十分に発揮出来るものではありません。泣いたり、笑ったり、怒ったり、喧嘩をしたりしながら色々な感情を仲間と生活する中で受け入れ、自分自身のものにすることでやさしさや思いやりを獲得するのです。けして一人では経験出来ないことです。幼稚園の生活のなかで、それらを手に入れることのお手伝いを私たち保育者は子どもたちと生活する中で、ともに感じともに歩んで行きたいと考えます。
植物が徐々に根を張り、葉を茂らせ、花を咲かせるようにこの環境を整え時間を見まもることで、子どもたち自らがぐんぐんと成長をして行くことを望んでいます。
園長 木都老克彦
