園だより
2月28日
繋がる希望
子どもたちは園生活のまとめの時期を迎えています。自分の好きなあそびをさがすことができ、友だちと一緒にいることが楽しくなりました。保育者とともに生活することで、不思議と思ったことをじっくりと探求できたり、お話を創ることや描いたりしながら想像力を充分に発揮してきました。Nちゃんは、ツルツルの泥ダンゴが作りたくて、毎日毎日こわれてはつくり、こわれてはつくりを繰り返し、ととうツルピカの泥ダンゴを作り上げました。Mくんはわたしのコマをこっぱすることを目当てに、わたしがコマをすると必ず側でまわし始めます。始めは回らなかったのですが、今では確実に私のコマをこっぱするようになりました。朝、園に入るとあちこちで子どもたちの顔がピカピカと輝いているように見えます。自分たちの生活を自信を持って生活している姿をそこに感じ、確かにこの子たちは「子ども時代」を生活していると実感します。
こんな子どもたちを支えているわたしたち大人の世界はどうでしょう。自己責任論が闊歩して、人々から思いやりや気遣いが年々減少していると感じているのは私だけでしょうか。しかし、園の子どもたちにはこの園の生活を通して思いやりや気遣いを伝えられたと思っています。そして、その子どもたちを取り巻く大人たちも「さゆり会」や「お父さんの会」を通じて人と人とが繋がっていく心地よさや困難さを経験してもらったと思っています。
先日、「お父さんの会」の「雪あそび」へ参加させて頂きました。多くの家族が集合し、園とは違った雰囲気の中、子どもたちも大人たちも楽しく過ごしているのが見て取れました。それぞれの家族が知り合い、色々な家族の文化が混じり合いながら一つのことを経験する様は見ていて温かいものを感じました。子どもたちは自分の家族の大人だけではない大人とふれあいながら、自分という存在が皆に愛されていると感じていたのかもしれません。そして、家族とは違った価値観に触れる時、子どもたちは多くのことをそこから学んだに違いありません。
子どもたちにとっては「特別の日」の経験でしたが、園の生活の中でも、両親以外の大人に認められた経験や違う価値観に触れることは、子どもたちにとって一歩前進した社会への関わりなのだと思います。園の家族同士が繋がり合いそれぞれの文化が融合したとき、この園の子どもたち全員が社会や大人たちに愛されている実感や自分たちの存在がかけがえの無いものなのだという感覚を心に宿していってもらいたいと願っています。子どもたちを中心にそれぞれの家族が集い、分け隔てなく子どもたちを保障することは、子どもたちが今後歩むであろう社会に希望が持てることになるのではと思います。
園長 木都老克彦
